面白がれ〈結婚〉
2020/09/03
関西の結婚相談所ブライズアカデミー長井春美からひとこと
幕末の志士・高杉晋作は辞世の句を、〈面白きこともなき世を面白くすみなすものは心なりけり〉と詠んだそうです。面白きことのない世を、面白くするのは、それぞれの心の持ち方次第ということでしょうか。
どちらかといえば、少しの〈鬱屈〉を感じる句(失礼)で、実はそこがよくて私が大切にしている句でもあります。29歳といえば、いうまでもなく早逝にあたる。病とともにあった人なんだけどね。
さて、〈面白きこともなき世〉とはまるで、新型コロナの蔓延で、変わってしまった世界そのものにも映ります。面白くはないこの世を、面白くすみなすものは、そして、〈心なりけり〉。
私は、面白くなくなったこの世を、面白くするひとつが、〈結婚〉であると思います。だからいま、〈婚活の時代〉にあるみんなは、見方を変えれば〈得〉をしているともいえる。もちろん、それを得と思うか思わないかも、〈心なりけり〉なんだけどね。
勘違いしていけないのは、面白くなりなさい、とはいっていないということ。ただ面白がれ、といっている。
普段の生活というのか、暮らしを楽しめるか、あなた自身が、あなたであることを楽しみなさい、といっているようです。自分をどう見せるかに心を置くと、楽しめないんじゃないかな。何事も。
何より、楽しみ、面白みを先に、〈婚活〉の日に臨んでください。