数え切れないほどの成婚への歩みを見つめてきた私
2020/11/12
私はこれまで数え切れないほどの成婚への歩みを見つめてきましたが、お見合いから交際、そして結婚への道のりを、お互いまったく順調に進展させてきた人たちというのは、むしろ少数派であると記憶しています。
たとえばお見合いというもの、いくつかの情報と写真をもとにお相手の方と会うのだけれども、当初は自分がイメージした人物像と現実が一致することはそう多くありません。それが何度か人に会うことをくりかえすうちに、写真やプロフィールから、何とはなくこういう人なのかなという人物像が、現実のものと近づいてくるものです。
いわゆる〈運命の出会い〉が最初に訪れれば、それはもちろんうれしいことなのだけど、それはまったくのレアケースというもの。そのような〈偶発〉を延々待っているよりも、人に会うことを通して、異性に対する眼を磨いていくことの方がよほど現実的だし、よほど建設的なことだと感じます。
要するに経験が大事ですというお話なんだけど、それ以上に大事なことは、お見合いや交際を、ただお相手を選ぶためだけの経験にしていてはあまり意味がないということ。
この人は自分に合わない、面白くない、楽しくない、と放り投げているばかりではなく、なぜ自分はこの人との時間を面白くできないのか、楽しめないのか、と、自分自身にも問いかける機会にしないと、生きた経験にはならないと思うのです。
何度か異性に会うことをくりかえす。そのなかで、相手にばかりいろいろ求めていたけど、ほんとうは自分も何かしら変わらなくてはいけないんだと気づく。
そして変化を自分に求め出した人の成婚への歩みは素早いと感じます。自分が変わればいつの間にか、お相手も、周囲の環境も変わってくるものなのですね。