普通に結婚はよいもの
2020/12/03
よいものはよい。悪いものは悪い。と、言い切れないところに〈結婚〉はあるようです。だって、一日の中でも、よいと思える瞬間や、その逆もある。
ちょうど、クレラップだっけかな、あのCMで、〈今日はお姉ちゃんがいない〉という言い方を変えるだけで、ふたりでいることの鬱陶しさ、だけど、いないと猛烈な寂しさを感じることを見事に描いています。もちろん、環境は違うけれども、夫婦だって、いると鬱陶しいけど、いなければ猛烈に寂しくなる。
女性は、夫なんていなくても平気! という顔をしながら、その実、夫の身体のことや、会社のあれこれを心配している。というのを、スタッフのこぼれ話として、私は何度も聞いています。
男性の〈うちのかみさんは怒りっぽくて……〉というのも、さんざん聞いている。
だけど、そのような話を、いわゆる〈結婚世代〉は、どう聞くのかということを考えてほしいのです。必ずしもみんな、その話の真意まではたどり着かずに、〈そうか、結婚ってあんまりよいものじゃないな〉というところに、落ち着いてしまっている。
ほんとうは、悪いものは悪い。でも、こんなふうに、よいものはよい、という話ではなかったのかな。
ちょっと上の世代が、少し意識を変えて、結婚を肯定的に語る機会をもつことの必要性を、私はちょっと思っています。