急げ! 結婚までの歩みは、みんなが思っている以上に時間がかかる
2020/12/17
〈焦るな、けれども急げ〉の言葉は、いったいどこで手に入れたのか忘れましたが、私がブライズアカデミーにいてもっとも大事にしていることのひとつ。
急がないといけないのです。結婚までの歩みは、みんなが思っている以上に時間がかかる。そのあいだにも、たとえば結婚に相応しい〈若さ〉というようなものは、間違いなく失われていきます。
それは事実として忘れてはいけないんだけれども、そのいとなみは、決して〈焦った〉ものであってはならない、ということ。
〈焦る〉は心から余裕が失われた状況を表します。何でもかんでも結婚へと向かうんだけれども、お相手にも、そういう心の様はすぐに分かってしまう。
〈急ぐ〉は行動を早めようと努力すること。ひとつひとつ、今日できることを、少し早回ししてやっていく、という姿。
いまはもう知っている人の方が少なくなってしまったかな、作家の開高健さんに『悠々として急げ』という対談集があります。58歳で亡くなってしまった、昭和の文豪。
文豪が自分の人生を見つめながら、〈急げ〉という言葉がでてくるように、あるときを境に、人生のコマが間違いなく早く回るようになる。あるとき、がいつか、それは分かりませんが、分からないから、今日できることをひとつひとつ、少し早回しして。
どうか乗り遅れることのないようにと祈ります。