年収や容姿を超えるもの、〈会話の力〉
2021/08/26
〈会話の公理〉ということで、四つの公理について話しました。もちろん、あれはあれで必要なことなんだけど、会話には話す人がいて、もう一人、〈聞く人〉がいるという、やっぱり当たり前のことなんだけど、話しておきたいと思います。
ブライズでも、初デートのときの反省を聞くと、ちょっと会話が……という人が多い。さらに詳しく話を聞けば、それはたしかに話が面白くない、と思えたり、また逆に聞く側に、その話を受けとめるだけの、なんというのか〈知識〉や〈教養〉がないという場合もあったりします。
でもこれも、会話が下手、といえば、下手。相手のところまで降りてこそ〈会話〉が成り立つということです。
だけど、相手はこんなもの、というのがはっきりしたから、下手と思われてもいい、と思ったのかも知れない。だから、ちょっと会話が……は、決して侮れない。
話す側は、聞く側の立場や、気持ちまでふまえて話してこそ〈会話〉になるもの。そして、聞く側にも、話す人の立場を理解する、咀嚼するものが必要なのかもしれません。
考えてみると、会話の力というのは、私たちの立場でいえば、まさに〈結婚力〉。相手を会話で振り返らせて、はじめて結婚力といえる。そして結局、年収や容姿を超えるものも、〈会話の力〉と思うのだけど、さてどうでしょうか。