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「思いやり」とは、「その人の身になって考えること」

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ブライズアカデミー 長井春美の考え

「思いやり」とは、「その人の身になって考えること」

2021/05/06

 結婚相談の場でよく使われる言葉のひとつに〈思いやり〉があります。結婚のお相手にどのような人を希望しますか、とたずねるとき、やさしい人と同じく、真っ先に出てくるのが、思いやりのある人。
 交際がうまく進展しないとき、お断りの理由に、「思いやりが感じられません」などなど、使われることも少なくありません。

 

 思いやりを辞書にたずねると、「その人の身になって考えること」とあります。
 相手の事情、折々の感情の在りかを察していく心が、思いやり。相手の立場、感情に気を遣わない言動は、えてして優しさや親切の押し売りになってしまいがちなものです。


自分はこんなに優しくしているのに、あの人はそれをちっとも理解してくれないと感じるとき、それは相手をおもんばかることのない、ひとりよがりの優しさ、親切ではなかったかという自省が必要かもしれません。
 
 思いやりって、要は、対人的な想像力の問題なのだと思います。
 いま、コミュニケーションが苦手という人がとても多いけれど、その奥底にも、想像力の問題があるのではないかなと思っています。


 対人的な、あるいは異性間の想像力というのは、もちろん、つねに〈意識〉するという心の姿勢が大事なんだけど、同じく大事なのは経験を積むということ。

 婚活は自分磨きだとよくいわれますが、いちばんに磨くべきは、見かけ身なりのあれこれではなくて、人の心を察する、感じるという想像力なのだろうと私は思っています。だからこそ、たくさんの人にあって、思いやる心を学んでほしい。そう願います。
 

 

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