人間が〈賢く〉なってよい点と、エネルギーがなく〈馬鹿〉になれない悪い点と、その二通りがある
2021/10/11
馬鹿なこと、というものがあります。たとえば電車の終点の様子を知りたくなって、つい乗っていっちゃう、とか、山のてっぺんからみる町の景色が気になって登ってみる、とか、それは人によっては馬鹿なことなんだけど、何かあとで思い出してはしみじみ愛おしくなること。
そしてそれは若いうちにやるようなこと事。そういうことを〈してしまう〉ところが、人間にはあります。
逆に年をとって〈賢く〉なってしまえば、なかなか出来ない。そんな労力ばかり必要になること。それに、たとえやろうと思っても、エネルギーが要る。
どうも、こんなふうに、結婚の対象年齢がどんどんと後になっていくような時代になると、人間が〈賢く〉なってよい点と、エネルギーがなく〈馬鹿〉になれない悪い点と、その二通りがあるような気がしています。
少しでも早く結婚をしてほしい、と、よく私がいっているのは、まずは女性の出産という大仕事に加えて、なんともいえない人間としてのフットワークの軽さが失われてしまうことがあります。もちろん、エネルギーの存在は、なくして初めて知るような微妙な事柄だから。
考えに考えるのはとても必要。でも、馬鹿みたいだけどな、といって、自分の心に従うことも必要かもしれません。