現象はひとつ。でも、受け取り方次第で、意味は二重にも三重にもなる
2021/06/17
現象はひとつ。でも、受け取り方次第で、意味は二重にも三重にもなる
私のころは水戸黄門といえば東野英治郎さんが思い浮かぶのだけど、いまの人たちにはあまりピンとこない名前かもしれません。最近は里見浩太朗さんや佐野浅夫さんが記憶に残るといったところでしょうか。
東野さんは、水戸黄門の絶対的な人気と、あの高笑いの原型をつくりあげた人。
で、どうして黄門様を取り上げるのかというと、当時の格さん役の大和田伸也さんが東野さんのエピソードを語っていて、彼は、〈雨を恵み〉と考える人でした、と述べているのを聞いたことによるものです。
物事には何でも、ふたつ以上の意味があって、たとえば〈雨〉なら、濡れる、傘をもつのが面倒だ、ということと同時に、雨があるから動植物の〈恵み〉を生むというもうひとつの意味がある。
普段は使わない、このもうひとつの意味を、即座に感じとれるのが、名優としての土台にあったのではないのかなとおっしゃっていました。
現象はひとつ。でも、受け取り方次第で、意味は二重にも三重にもなる。その奥に必要となるのは、〈人を美しく見る〉というたったひとつのことかもしれません。
婚活のさなかにあるあなたにぜひ感じとってほしいことのひとつです。