面白いことは、結局自分の中にある。そう気づいたら、あとは早い。
2021/09/16
〈生きることは面白い?〉と尋ねたら、あなたはなんと答えるでしょうか。
おしなべて、あまり面白そうではないような気がします。たとえば、満員電車の前で、フウッと息をつき、たどり着いた会社の前でも、フウッとため息をついて。
ひるがえって、そういうふうに、人生の前でしおれている人と、果たして結婚することは〈面白い〉ことなのでしょうか? どうもそういうところにも、最近の結婚離れの理由があるような気がします。
〈おもしろきこともなき世をおもしろく〉というのは高杉晋作の辞世の句ですが、同じひとつのことを見ていても、面白いと思えたり、その逆もまたあったり。要するに、面白いかどうかというのは、現実の世の中のかたちというより、それをどう受けとめるかという、それぞれの心ひとつにかかっている。
損か得かといえば、面白いと思えた方がよいに決まっている。
無理やりにでも、面白がってみる。楽しんで見る写真とそうでなく見るものでは、どこかその表情も変わっているような気もします。
面白いことは、結局自分の中にある。そう気づいたら、あとは早い。そんなふうにも思います。